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アーカイブ サンデー毎日 倉重篤郎のニュース最前線 2024/09/26 倉重 篤郎
政界の台風の目である泉房穂氏が、注目すべき新刊『わが恩師 石井紘基が見破った官僚国家 日本の闇』を上梓したのを機に、倉重篤郎がインタビューを敢行。政治・経済の暗部を暴露しようとした石井の遺志を継いで官僚独裁を解体する筋道を示しつつ、ダブル党首選が触れない「税金を国民に取り戻す」方法を語る。
国民の税金を取り戻す議論をなぜしない!/石井紘基の「命懸けのテーマ」を継承する!
現職政治家が殺されたのは、安倍晋三元首相だけではない。石井紘基(こうき)という人がいた。2002年10月25日、東京都世田谷区の自宅駐車場で迎えの車に乗ろうとして、右翼活動家に刺殺された政治家だ。
享年61。当選3期目の衆院議員だった。その経歴は異色だ。中央大で自治会委員長を務め1960年の安保闘争に参加、学生運動から政治の世界に入るが、モスクワ大大学院で法哲学博士号を取得した学者でもある。当時の社会党書記長・江田三郎に傾倒し、江田と共に社会党を離党し、菅直人らと社会市民連合(社市連)を結成、市民パワーに支えられる政治運動の可能性を模索した。93年衆院選挙で日本新党から初当選、96年、20…
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