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アーカイブ FACTA 2022年2月号 井坂 公明
新聞発行部数4年連続で200万部超の大幅な減少。地方紙も普及率低下で強い危機感。
コロナ禍が収まらない中、日本新聞協会が2021年末に公表した新聞総発行部数(同年10月現在、加盟日刊113紙)は3302万7135部で、前年に比べ206万4809部、5.9%の大幅な落ち込みとなった。200万部を超える減少は4年連続で、この5年間で1千万部が失われたことになる。その前の10年間では900万部超のマイナスだったことを考えると、読者の「紙離れ」に加速度がついてきたと言えよう。一方、日本ABC協会がまとめた21年11月現在の日刊紙の総販売部数も2912万9102部と、前年同月比170万1499部、5.5%の減少となった。全国紙が全体の減少分の7割超を占めるが、主な地方紙も落ち込みが続いて普及率が低下し、危機感を強めている。新聞協会によると、発行部数は1997年の5376万部(千部以下切り捨て、以下同)をピークに20数年にわたって低落傾向が続いている。当初はなだらかな減少で、06年(5231万部)までの9年 ………
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