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アーカイブ FACTA 2023年2月号 井坂 公明
全国紙中心に5年間で1100万部余り消失。これから高齢層の購読者減が本格化、地方紙の落ち込みも拡大へ。
日本新聞協会が昨年末に公表した2022年(10月現在)の新聞発行部数は、前年に比べ218万部の大幅な減少となった。特に全国紙の落ち込みが目立つ。200万部を超えるマイナスは5年連続。この5年間で合わせて1128万部を失ったが、下げ止まる兆しはいまだ見えない。新聞の中心的な購読者である団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となる「2025年の崖」も間近に迫り、今後減少に加速度がつく可能性が高い。部数減に追い打ちをかける形で、製紙業界による新聞用紙代の3~4割の大幅値上げが今春にも実施される見通しとなっており、新聞業界はまさに存亡の機を迎えている。新聞協会によると、22年の加盟日刊112紙の総発行部数は3084万6631部と前年に比べ218万504部、6.6%のマイナスとなった。内訳は一般紙が2869万4915部(前年比6.4%減)、スポーツ紙が215万1716部(同9.2%減)で、スポーツ紙の落ち込みが目 ………
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