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アーカイブ サンデー毎日 倉重篤郎のニュース最前線 2024/02/29 倉重 篤郎
多弱野党よ! 命がけで政権交代せよ! 自壊した自民に訣別を 古賀茂明が没落ニッポンに諫言
裏金問題などに発する国民の政治不信は深まり、政権支持率下落は加速している。一方、立憲の政治改革案は「政治資金パーティー全面禁止」を盛り込むなど、久々に骨のある野党の本気度を見せた。一挙に、政権交代はあり得ないのか? 元経産官僚の古賀茂明が緊急諫言。
「裏金脱税」「政治改革法案」は妥協するな 能登震災の教訓「原発ゼロ」から再スタート
岸田文雄政権の支持率調査。各紙共にジリ貧状態を呈しているが、毎日新聞の2月17、18両日実施によると支持率14%と、1月の前回調査(21%)より7?下落、同政権発足以来最低となった。不支持率は82%と、前回調査(72%)より10?増だった。
調査方法が異なるため、単純比較はできないようだが、支持率14%は、2009年2月の麻生内閣(11%)以来の低い水準。また、不支持率が80%を超えるのは、毎日新聞が世論調査で内閣支持を初めて質問した1947年7月以来、初めてのことだという。
政党別支持率を見ると、自民党が16%と前回23%比で7?下落、第1次安倍政権下の07年8月の17%を下回り、自公政権での過去最低となった。その他の政党は、立憲民主党が16%(前回14%)、日本維新の会が13%(同9%)、共産党7%(同8%)、れいわ新選組6%(同7%)、国民民主党5%(同4%)、公明党3%(同3%)だった。
青木幹雄元自民党参院会長が編み出した「青木の法則」によると、政権支持率に政権与党支持率を加えた数字が50を切ると、政権は危機水域に入る、と言われているが、毎日新聞調査では足して30%と、ほぼ窒息死寸前の状況ともいえる。もう一つの特徴は、これまで政権や与党の支持率が下がっても、うんともすんとも動かなかった野党支持率がジリジリと上がり始めたことだろう。与党と野党第1党の支持率が並ぶのはあまり見たことがない。
岸田首相の派閥解消療法は、党内引き締めにはなったが、必ずしも世論の評価が得られていないことになる。「もっとすごいデータがあります」と教えてくれたのが、経産省からの脱藩官僚・古賀茂明氏だ。
110万人いる自民党員のうち1000人を対象にしたマル秘サンプル世論調査結果(1月27日付)。古賀氏がしかるべきルートから入手したという。
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