|
アーカイブ サンデー毎日 倉重篤郎のニュース最前線 2024/08/08 倉重 篤郎
元外務審議官・田中均が混迷世界に発言 米大統領選はハリス優勢 若者が変えるだろう
総裁候補よ、なぜ持論を展開しない? 立憲よ、「日米基軸」だけでは駄目だ
大上段に構えさせていただく。9月の自民党総裁選、その後行われる二つの国政選挙で真に問うべき政治課題は何か。
それは日本の外交・安全保障政策の根本的なあり方ではないのか。米国と中国という二つの超大国が覇権争いでしのぎを削り、台湾海峡を巡る軍事的緊張が強まる中、間にある日本としてなすべきことは、いかに対立を緩和、戦争に持ち込まず、東アジア地域を平和と安定、繁栄と相互交流の場にしていくか、ではないのか。軍拡競争と相互批判のエスカレートによってではなく、政権首脳相互による徹底的な話し合いと双方の大胆な政治的妥協による問題解決ではないのか。
今の日本の政治はそちらに向かっているのだろうか。とてもそうは思えない。安倍晋三政権以来の十余年、日本がやってきたのは日米同盟一体化による軍事的抑止力強化の一本道だった。米国との軍事情報共有のための国家安全保障局の創設、特定秘密保護法制定であり、集団的自衛権行使を解禁した新安保法制、敵基地攻撃ミサイルの整備、防衛費倍増であり、ついには、日本が独自に検証できない米国情報により、米軍防護の名の下に日本…
| |
|