一般社団法人メディア激動研究所
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    アーカイブ サンデー毎日 倉重篤郎のニュース最前線 2025/03/29 倉重 篤郎
    玉木雄一郎が田原総一朗に明かす大戦略 政策実現力で時代を動かす
     「103万円の壁」を主張して、一躍、新たな政治のうねりを巻き起こした玉木雄一郎・国民民主党代表。「就職氷河期世代の代弁者になりたい」と語る玉木氏のヴィジョンとは何か。揺らぐ世界のなかの日本の将来像とは? 田原総一朗が徹底的に訊く――。
     ◇将来が不安な国民に寄り添い、日本を変えたい
     ◇政治とカネ、石破首相よ、あなたもか!
     ◇なぜ立憲と組んで政権交代を目指さないか
       人は得意分野で躓(つまず)く、という。石破茂首相の1年生議員への商品券配布問題もその一つであろう。リクルート事件の「政治とカネ」から出発し、政治改革にその政治生命を賭けてきたはずの人が、政治資金規正法で禁止された政治活動における寄付を行ったと後ろ指さされている。その後の報道で岸田文雄政権以前からの慣例であったとも指摘されている。タイミングがよろしくない。予算案審議中のため国会では野党からは突っ込み放題、年度末決着予定の企業・団体献金問題の行方にも影響を与えよう。
       永田町の政治力学からすれば、現時点でこれが退陣政局につながる可能性は低い。自民党内に権力闘争の余裕、エネルギーがない。この難しい局面で石破氏に代わる人材もいない。野党も石破首相のまま選挙した方が得策と思っている。
       たかが10万円、されど10万円の世界である。石破氏は、この説明責任を全うし、「政治とカネ」について一歩踏み込んで提起、何をなす政権なのか、整理し直す好機にすべきであろう。
       さて、ここでは商品券政局の枠から一歩抜け出たい。世界は動いている。参院選も迫っている。その中でキーマンたちはどう動こうとしているのか。この稿では国民民主党の玉木雄一郎代表に登場いただく。玉木氏は「103万円の壁」問題を提起、手取りを増やす政策を軸に同党を一躍「政局のカギを握る」中堅政党に仕立て上げた功労者だ。このほど新刊『「手取りを増やす政治」が日本を変える』(山田厚俊・編、河出書房新社)を上梓(じょうし)、国民とのダイレクトな交流から新たな政治をつくる道筋を示した。
       女性問題による3カ月の役職停止後、代表復帰した玉木氏にジャーナリストの田原総一朗氏が迫った。
      田原 代表復職の感慨は?
      玉木 何も変わらないが、勝負はこれからだ。支持率が伸びてきたが、0・8だ、よくて1・2だという、視力検査みたいな支持率に何年も耐え抜いてきた。昨年の衆院選で党の存在を少し知っていただいたので、激動する世界に対応できる政治、国内格差が広がり将来に不安を感じている人が増える中、きちっと寄り添っていける政治をやりたい。
      田原 なんでいつも元気?
      玉木 それだけが取りえ(笑)。世界を見ると大きく混乱、日本だけでなく世界中がこれからの世界がどこに行くのか不安に思っている。リーダーの仕事は国の将来を決めることと元気で明るいこと。暗いリーダーには誰もついていかない。
      田原 トランプはどうか?
      玉木 元気だ。78歳? 田原さん(90歳)より下だけど(笑)。
      田原 僕はトランプとその支持層にデモクラシーに対する苛立(いらだ)ちを感じる。デモクラシーでは物事が進まない、突破するのが自分の役割、と自信を持っている。
      玉木 それはあると思う。民主主義が民主主義を破壊する危険な傾向でもある。民主的体制からヒトラーを生んだワイマール共和国もそうだった。田原さんに逆に意見を聞きたい。今起きていることは、21世紀の新ヤルタ体制ではないか。
      田原 1945年2月、ルーズベルト、チャーチル、スターリンの米英ソ三大首脳がヤルタで会談、大戦後の世界体制を協議した。
      玉木 戦後の分割統治、管理体制をあの時決めている。ソ連が日ソ不可侵条約を破って北方領土に侵攻するシナリオも米国が裏で支えていた。今の日本と北東アジアの状況は、あそこで作られた。あれから80年。2月28日のゼレンスキーとトランプの物別れに終わった「喧嘩(けんか)会談」を見ていて、私はゼレンスキーの立場に我が身を置いた。味方だと思っていた米国がコロッと変わった時に、世界の多くの国は極めて脆弱(ぜいじゃく)だと。日本もだ。
      田原 違う。敵味方は関係ない。…



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