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アーカイブ 秋田朝日放送 コラム 2017/11/10 桜井 元
ZENさんを東京・高輪でみた(秋田朝日放送ホームページコラム「戯れ言 たわ言 ひとり言」に加筆)
第65回民間放送全国大会が7日、東京・高輪のホテルで開かれた。1階の展示コーナー「ニッポン全国!ご当地愛され番組。博」では、18のローカル局の「看板番組」が紹介され、AABの「サタナビっ!」(土曜午前9時半~11時)は「たくさん愛され!高視聴率番組」部門の3つに選んでいただいた。累積損失を解消した2003年10月の放送開始から14年。最高視聴率22.7%(5月6日、第2部)、最高占拠率51.3%(昨年9月10日)と進化し続ける番組が評価されてうれしい半面、人気コーナーの「一合一笑」では午前中から飲酒シーンだよな~。と、心配もちょっとあった。
「サタナビっ!」は今月11日で710回目。すごいのはZENさんが1回も休むことなく、腰を痛めて入院中でも、病室からスタジオに通って「皆勤賞」を続けていることだ。
一緒に放映されたのは、南日本放送(MBC)の「てゲてゲ」と四国放送(JRT)の「ゴジカル!」。「てげてげ」は鹿児島弁で「適当」「ちょうどいい」という意味。36年前の初任地で「単語帳」をつくっていた私にとって、懐かしく、好きな言葉だ。MBCの番組でも、巨大パンケーキに女性レポーターが挑戦したり、「名物体育祭」を取材したり、「せんべろ」とは千円でベロベロだし……やっぱり飲んでるよ!午後7時の番組だからいいのか。楽しく「ゆる~い味」を出していた。決して「テキトー」に作ってはいない。「サタナビっ!」同様、工夫を凝らして視聴率を支えている。
民放大会では、秋田出身の舞踏家・土方巽の残像を追ったAABの「輝石の詩⑪KAMAITACHI~ハサの記憶」(藤原峰ディレクター、山崎宗雄プロデューサー)が、開局25年目で初の優秀賞(テレビ教養番組部門)を受けた。イイコトが2つもあった大会だった。
【追記】ZENさんは、秋田県のローカルタレント。秋田市の中心街で「工藤印舗」を経営する工藤善一さん。ラジオ番組の司会者としてスタート、2003年10月の「サタナビっ!」放送開始から休みなく、毎週のMCをつとめる。
AABのアナウンサーがつとめる女性MCは2023年4月、6代目の藤盛由果さんから7代目の後輩・弭間花菜さんへバトンタッチした。
ことし10月7日、1004回目の放送で「20周年」を迎える。記念に秋田出身のシンガーソングライター高橋優さんが、番組のテーマソングをつくってくれる。
世帯視聴率をみると、最高視聴率は文中のまま(22.7%=2017年5月6日)だが、最高占拠率(テレビをつけている世帯のうち「サタナビっ!」を見ている比率)は2023年5月27日に55.5%(第2部)と、記録を更新した。
☆AABのサイトから、「サタナビっ!」の公式YouTubeもご覧になれます。
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