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アーカイブ やぶ睨み「ネット社会」論Ⅱ 2023/02/24 内海 善雄
一億総小児化ーマスクの着用さえも自分で決められない
マスクの着用はあくまでも自主的な判断のはず。コロナが落ち着いてきたからと言って、総理までもが「卒業式にはマスクをさせない」と言っているようだが、どうかしている。
政府は、コロナの流行を抑制するため、マスクの着用を推奨した。マスクを着用してなければ、例えば、レストランに入れない、航空機に乗れないなど、不利益を被らせることまで指導した。 しかし、その必要が少なくなったからと言って、政府に「マスクをはずせ」と言われる筋合いのものではない。政府がやるべきことは、マスクの着用を、例えば卒業式の場合は、出席の条件にすることを止めることであり、用心して着用する者に止めろとは言えない。
「着用する者としない者が出て、軋轢も起きるだろうから、明快に決めてくれ」という声も恥ずかしい。マスクの着用一つも自分で決められず、政府に決定にてもらおうとする。
マスクには感染防止の効果がないという説もあったが、今では世界的に効果が認められている。政府がやるべきことは、不必要な過度の行動制限を外し、「マスクは有効だから、できるだけ着用しましょう」と、引き続き奨励することではないか。世の中、一億総小児化現象が起きているようだ。
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