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アーカイブ やぶ睨み「ネット社会」論Ⅱ 2023/06/08 内海 善雄
本人名義でない口座が、数多く紐づけされていたことが発覚して大騒ぎです。
私には、理解できません。親がすべてを面倒見ている幼児や小学生などは、親が支払いをし、親がお金を受け取るのが普通ではないでしょうか。なぜ、まだ独立できない子供が、口座を持ち、独立しているような擬制を作るのでしょうか。未成年は銀行で出し入れはできません。口座は、結局親が管理しなければなりません。
擬制を全うするために、本人名義でなければ登録できないようにし、全国民に預金口座を持たすことも一つの案かもしれませんが、実態から乖離したシステムを強制的に作り、世の中をさらに非効率にさせます。もうどうかしているように思います。マイナンバーは、絶対的に必要なものではなく、e-ガバメントを少しでも効率的にできるようにするための仕組みです。今までの保険証の番号や住民基本台帳、税金などそれぞれの目的でID番号が付与されていて、それで十分だったのを、より効率的にしようとするための仕組みです。その目的を忘れて、「マイナンバー」が自立して大目標になってしまっています。
支払いの受け皿となる口座は、その目的のためだけなら誰の口座でもよいはずです。本人名義でなければならないと強制するのは、憲法で保障された自由をも束縛すものです。絶対に本人名義でなければならないとする理由は、国家が個人の資産を徹底的に把握するためだと言いたくなります。
マイナンバーカードを全国民に普及させるため、現在問題なく動いている健康保険証を廃止してマイナンバーカードに置き換えるなどという制度も、本末転倒です。マイナンバーカードを使った方が、いろいろ便利なことがあるということで、少し時間をかけて自然に皆がカードの方を保険証の代わりに使用するようになるというのが本来のあり方だと思います。マイナンバーは既に全国民に付与されています。カードを全国民に強制的に普及させなければならない理由は乏しいです。
ディジタル庁の大臣が強権的に騒ぐのに悪乗りするメディアも、それを見て、ずさんな行政だと同意する視聴者も漫画チックに思います。
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